[続]小さな恋物語
「佑希がこっちに戻ってくるって話なら聞きましたけど?」


「流華からはそこまでしか聞いてないのか?」


姉貴からそれ以上の話? えーっと確かあの時は姉貴から帰ってくるってのを聞いて…



「あっ! 姉貴の話最後まで聞いてない」


俺の話を聞いて佑太先輩はため息をついた。


「あはっ☆」


重い空気を和ますために可愛く返事してみたけど逆効果みたいで佑太先輩は大きなため息をつくだけだった。



だってしょうがないじゃん。佑希が帰ってくるって聞いたら嬉しくてしょうがなかったんだから。



「で、弟君は佑希に会ってどんな反応をした?」


佑太先輩はそれが1番大事だって言う顔をしながら尋ねた。


「それは…」


俺は一瞬、言葉を詰まらせた。あの対応は今考えればマジないから。


「なぁ…俺の憶測だけど佑希に怒鳴らなかった?」


「えっ!」


なんで先輩がそのことを?


驚いた顔で先輩を見ると深刻そうな顔をしていた。




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