[続]小さな恋物語
「笑うって酷くない?」


ムスッとした顔で言うのだけど佑希は笑いながら、


「ごめんなさい。なんかイメージが違ったものですから」


「イメージって。どんなイメージを持ってたの?」


まだ笑う佑希を尻目に俺は尋ねる。


俺の質問に佑希は少し考えた。


考えるほどイメージが悪かったわけ?


「えーっとですね…怖い方かと思いまして…」


「怖いって俺が?」


「はい。1番最初に会った時、本当に怖かったから」

あぁ…俺ってそんなに怖い顔をしてたんだ。
今更ながら昨日のことを反省してしまう。


「あっ! でも、今ので本当にイメージ変わりましたから」


「どう変わったの?」


「すぐ慌てる人」


「うわっ! ひっでぇ」


俺が大袈裟に言うと佑希はまたクスクス笑う。


そうやって話してるとエレベーターは一階についていた。




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