[続]小さな恋物語
もう一階に着いたんだ。


佑希は俺と一緒にいるの嫌だよな?


俺はエレベーターからすぐに下りると


「じゃあ俺は先に行くから」


そうやって佑希の前から去ろうとする。


「待って!」


すると佑希は俺の制服の袖を掴んだ。


俺は驚いた顔をしながら佑希を見ると、顔を赤くしながら謝った。


「ごめんなさい。手が勝手に…」


「俺と行きたいの?」


まさかと思いながらも尋ねた。


するとさっきまで赤かった顔をさらに赤くしてコクンと頷いた。


「ホントに?」


俺も佑希につられて顔を真っ赤になった。





< 47 / 65 >

この作品をシェア

pagetop