[続]小さな恋物語
智流が眠るベッド見ると智流は気持ちよさそうに眠っていた。


「あっ。あたし用事思い出しちゃった。
佑希ちゃん! 少しの間智流のことお願いできる?」


「はい」


あたしが返事すると流華さんは「ごめんね」って言いながら病室を出ていった。



病室が個室のために今、あたしと智流の二人きり。


それに妙に緊張してしまいドキドキする。


ベッドに目を向けると布団から手が出ていた。


智流の手を見てたらなんだか握りたくてあたしは手を握った。



そして智流に話しかける。


智流は意識がないのに聞いてくれる訳がないのに。


わかってるんだけどその時のあたしは話し掛けないと気が済まなかった。




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