[続]小さな恋物語
「智流。 中々思い出せなくてごめんね。
でもね、今はちゃんと思い出したから。
だから早く目を覚ましてよ。今からでも目を覚ましてよ…
言いたいことがあるんだから」


返事がないのはわかってたのに涙が出てくる。


その時、あたしが握ってた智流の手が動いた気がした。


「智流!?」


驚いて声を大声を出してしまう。


「…ん…佑、希?」


智流があたしの名前を呼ぶ。


あたしはそれが嬉しくて大粒の涙を流していた。


「智流ー」


あたしは泣きながら智流の体を抱きしめたのだった。




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