[続]小さな恋物語
智流の唇があたしから離れた瞬間。


呆然と智流の唇を見てしまった。


あれって…キス…だよね?

じっと智流の唇を見ていたら、意地悪そうに笑った。


「もう一回してほしいの?」

「ちっ…ちがっ!
というか、あたしまだ言ってないじゃん!!」


「そういえば聞いてなかったね。佑希が俺を好きって話」


ニッコリと満足そうに笑う智流が妙にムカついて、でもそんな智流に逆らうなんて出来るわけなくて…


あたしはそっと愛の言葉を囁いた。



「あたしは、智流と離れてた時から智流が好き。
智流との思い出があったから今があると思うの。ありがとう」




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