はやく俺のこと好きになってよ
______グイッ
「わっ!!」
「…蒼、来て」
「え、ちょっと、壱!?どこ行くの!?」
「………」
私の手を引っ張りながら歩き進んでく壱。
前にもこんなことあったなぁ……
そう思いながら後をついていくと着いたのは___屋上。
…デジャブ…笑
「蒼、ごめん、嫌だったら突き放して」
「へ?……わわっ」
ギュッ
壱の大きい体が私に抱きつく。
「…俺やっぱり、あいつ好きくない…」
「……あいつって千尋くんのこと?」
「…名前で呼ぶなよ…」
“類のときは我慢したけど、千尋は嫌だ…”
そう言う壱すごく可愛くて壱の嫉妬ならなんでも許せるような感じがした。
だって壱はちゃんと相手が傷つかないように言葉選びが出来るから。
だから、壱は背負いすぎる時もあるけど、やっぱりそこが壱のいい所だと私は思う。
そんな所が…好き。