はやく俺のこと好きになってよ
「イチャイチャしてるとこ悪いんだけど…そろそろ行こう?蒼ちゃん」
「あ!うん!ごめん、千尋くん!!」
「蒼、下の名前でよ…「壱くんいたぁぁぁ!!♡♡」」
「うおっ、溝内勢い良すぎ…!!」
ぎゅーーーーー!
って効果音がつきそうなくらい壱の背中に抱きつく蘭ちゃん。
いきなりのことで私は動けず、ただただボーッとしていた。
「蒼ちゃん、行こう?」
「え、あ、う、うん…」
私は千尋くんに言われてやっと動き出せた。
と言うよりも、千尋くんが腕を引っ張ってくれたからなんだけどね…。
…ズキズキズキズキ………
壱と蘭ちゃん、お似合いだったなぁ。
付き合えば、学校の美男美女カップルって言われそう…。
今も私と千尋くんがいなくなっったことに気づいていない2人。
そう考えたら泣きたくなってきた…