はやく俺のこと好きになってよ


今、私、好きだなぁって言っちゃった!?


顔が赤くなるのを感じた。


「いや、これはっ、そのっ…!」


「ん?何、蒼?」


そう言って近づいてくる壱。


「ち、近いっ!!!」


顔を両手でガードするも、壱の手によって遮られてしまった。


「蒼、顔あげて…?」


「…うう………恥ずかしい、絶対顔真っ赤」


「うん。真っ赤だね。可愛いよ」


そう言って片手で簡単に顔をあげられてしまった。


「蒼。今から言うことは、この先一生気持ちが変わらないことだよ」


目を見てそう言ってくれた。

私のトラウマをなくしてくれるように。


「好きだよ、蒼」
< 126 / 130 >

この作品をシェア

pagetop