はやく俺のこと好きになってよ
「壱が………」


あれ、なんで私、手をあげたんだろ…。

確か壱が他の女子に嬉しそうに笑ってて…それでムカついて…

他の女子が壱の隣にいるのを見るのが嫌だったから…?


でもこれは恋…じゃない!!!


先輩の時とは違うもん!

もっと苦しいものだったもん…。

壱の隣にいるときは安心してるから…、だから恋じゃない。


あ!他の女の子の隣を見るのが嫌だったのは、その場所が取られると思ったからだ!

絶対そう!!


心の中でモヤモヤしてたところがスーッと消えていく。


「あースッキリした!!」


「え!?今の間で解決したの!?」


「あ、壱。いるの忘れてた」


「ひど!ずっといたんだけど!?」


やっぱり壱の隣は安心する。
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