はやく俺のこと好きになってよ
*


「あの〜…山本壱くん、いますか?」


壱の名前を呼んだのは、隣のクラスの可愛い子。

告白かな…?


「壱。呼ばれているよ」


「おう。じゃあ。ちょっくら行ってくる」


「頑張って」


「蒼に言われんのだけは嫌だなぁ。苦笑」


そう言って壱は女の子のところまで行って、それからどっかに消えた。


…もし。あの子壱が付き合ったら、私はもう、壱の隣には居られないんだなぁ…

そう思ったら。

胸の奥がズキッとした…。
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