溺愛砂漠 ~デザートローズ~
「手荒な真似はやめてくれないかな」
できるだけ感情をそぎ落として声を張った。手は出せない。・・・今は。
「僕にも妹がいるけど、そんな風に扱ったことは一度もないよ」
「・・・黙ってろ。殺す」
舌打ちが聴こえた。
横目でこっちを睨み据えた眼差しに籠もる殺気。
「眞樹やめてよっっ、あたしと廉のことに家は関係ないでしょ・・・ッ」
「脳ミソ沸いてるアホの寝言なんか聞く気ねーよ、すっかり手懐けられやがって」
必死に抵抗する美樹に毒づいた小暮眞樹の片手が、彼女の首裏辺りで空を切った。途端。崩れた美樹を軽々と担ぎ、振り返りもせず僕に向けて捨て台詞が吐かれる。
「次は殺す。テメーは赦さねぇぞ、クソが」
できるだけ感情をそぎ落として声を張った。手は出せない。・・・今は。
「僕にも妹がいるけど、そんな風に扱ったことは一度もないよ」
「・・・黙ってろ。殺す」
舌打ちが聴こえた。
横目でこっちを睨み据えた眼差しに籠もる殺気。
「眞樹やめてよっっ、あたしと廉のことに家は関係ないでしょ・・・ッ」
「脳ミソ沸いてるアホの寝言なんか聞く気ねーよ、すっかり手懐けられやがって」
必死に抵抗する美樹に毒づいた小暮眞樹の片手が、彼女の首裏辺りで空を切った。途端。崩れた美樹を軽々と担ぎ、振り返りもせず僕に向けて捨て台詞が吐かれる。
「次は殺す。テメーは赦さねぇぞ、クソが」