溺愛砂漠 ~デザートローズ~
「・・・・・・なに、これ・・・?」
ミキが不自由に首を左に右に振る。振っても目隠しで何も見えないよ。黙って僕は彼女の一挙一動を目に焼きつける。
「え・・・なんで?・・・ウソ、でしょ・・・っ」
隠れてない桜色の唇が歪んで強張る。・・・その口紅、春っぽくてよく似合う。
手首と足首を括られたミキは、横たわった自分がベッドの上だと瞬時に飲み込んだのか、蝋人形みたいに急に動きを止めた。きっと見えない恐怖に心底怯えながら、耳を澄ましてるんだろうね。他に誰かいないか、何か音は聞こえないか。
紐はそんなにきつく結んでないけど、転がるとうっかり落ちちゃうよ?
「・・・ッ、レン・・・ッッ、レン、どこっ・・・?!」
声が震えてる。泣きそう。・・・僕も嬉しくて泣けそうだ。ミキがちゃんと僕を最初に呼んだから。
ミキが不自由に首を左に右に振る。振っても目隠しで何も見えないよ。黙って僕は彼女の一挙一動を目に焼きつける。
「え・・・なんで?・・・ウソ、でしょ・・・っ」
隠れてない桜色の唇が歪んで強張る。・・・その口紅、春っぽくてよく似合う。
手首と足首を括られたミキは、横たわった自分がベッドの上だと瞬時に飲み込んだのか、蝋人形みたいに急に動きを止めた。きっと見えない恐怖に心底怯えながら、耳を澄ましてるんだろうね。他に誰かいないか、何か音は聞こえないか。
紐はそんなにきつく結んでないけど、転がるとうっかり落ちちゃうよ?
「・・・ッ、レン・・・ッッ、レン、どこっ・・・?!」
声が震えてる。泣きそう。・・・僕も嬉しくて泣けそうだ。ミキがちゃんと僕を最初に呼んだから。