はじめてのカレカノ

「結月、他にも忘れていることない?」

「な、なにもないですよ」

「思い出すまでずっとこうしているよ?」

高槻先輩は一体何を考えているのだろう。

岡崎先輩という彼女がいるのに私を抱きしめている。こんなのダメ。

「せ、先輩。こんな所を岡崎先輩に見られたら、どうするんですか。先輩は好きでもない人を簡単に抱きしめるような人なんですか?最低・・・」

その時、高槻先輩が反応して

「俺、彩耶とは付き合ってないよ」
< 120 / 312 >

この作品をシェア

pagetop