はじめてのカレカノ

「よし!友哉くんに私の気持ちを伝えるぞ!」

と気合を入れて体育館の外でバレー部の練習が終わるのを待った。

練習が終わったのか、バレー部もバスケ部もぞろぞろと体育館から出てきたけど、友哉くんたち1年生は片づけがあるから帰り時間が先輩たちより遅いのだろう。

きっとこの中に高槻先輩もいる。

なんとなく友哉くんに失礼な気がして会いたいけど会ってはいけない。

私はそっと先輩たちから見えないように体育館の脇に隠れた。
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