はじめてのカレカノ
「ごめん、結月。逃げてたんだ、ずっと。本当は彩耶の気持ちに気付いてた。でも突き放すことができなかったんだよ」
「それは優しさじゃないよね。私、偉そうなこと言えないけど、このままだと岡崎先輩が前に進めないと思う。・・・それに私も毎日ヤキモチ焼くもん」
「うん、毎日俺にヤキモチ焼いてて」
「もう!真剣に話を・・・」
「結月、分かってる。だからもう少しだけ、待っててくれる?」
私の言葉に被せるように翔の言葉が重なった。
「うん、私は翔のこと信じてる」