はじめてのカレカノ
「そっか、良かったー。俺が来た時、結月ソファーで倒れるように眠ってたんだよ。凄い汗かいて、体が火傷したみたいに熱くてさ」
「寝不足で外に出ちゃったから熱中症のような感じになって」
「何でその時、俺を呼んでくれないの?これじゃ結月を守るって言ったのに守れないでしょ」
「ごめんね?少し横になればすぐ良くなると思ったの」
「熱中症は怖いんだぞ。もう、結月が目を覚まさなかったら俺、どうしようかと不安になった。救急車を呼ぼうかとも思ったんだけど、くぅくぅ寝息立ててるし、熱中症を通り越して寝てるだけみたいだったから、しばらく様子を見てた」
「ごめんね、翔。ありがとう」
「ん。良かった」
「ねぇ、今何時?」
「えーっと、もすうぐ8時かな」
「た、大変!翔、お腹空いちゃったよね。何か作るね」
「大丈夫だよ、結月。俺はさっきコンビニで適当に買ってきて食べたから。結月の方こそ何か口に入れないと」
「はぁ~。今日は美味しい夕飯を二人で食べようと思ってたのに」
目がうるうるしてきた。