はじめてのカレカノ
信じられない心

朝食を食べた後、翔は自分の家に一旦戻った。

「着替え取ってきたらまた来るから、今日はデートに行こう。結月は出掛ける準備しておいて」

もしかして本格的なデートって初めてかも。

いつも図書館ばかりだったから、嬉しい。


昨夜、翔は私に何もしなかった。

それでも翔と同じベッドで眠るという高難度なことをしてしまったせいで眠りが浅く、今頃になって眠気が襲ってきた。

翔が来るまで少し時間あるよね。ちょっとだけ寝ても大丈夫かな。

私はあっという間に眠りに落ちた。


ん?今何時?私、寝すぎてない? 時計を見ると

「えっ!もうお昼過ぎてる!!やばっ」

翔は?あれ、まだ来てないの?遅くない?

翔から何件かの着信が入っていたのも気付かずに爆睡をしていたようだった。

とりあえず、電話してみるけど、圏外になってしまった。

ま、いっか。まだ来てないなら、良かった。私はデートの準備を急いだ。

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