はじめてのカレカノ
その日の放課後、翔と一緒に帰るため待ち合わせしている玄関に行くと、そこには壁に背をつけて片手で携帯を操作している翔がいて。
やっぱり翔はかっこいい。
一人でいる姿が絵になるなぁ。
あっ、写真撮っちゃおうかな。
翔に気付かれないように、そーっと携帯のカメラを翔に向ける。
シャッターチャンス!とカメラのボタンを押そうとした時、後ろから突然、
「盗撮?」
「ちっ、違います!」
思った以上に大きな声で返事してしまって、ボタンを押し損ねた。
あーあ、写真撮れなかった。
じゃなくてさ!誰よ、後ろから声掛けてきた人!
私はムッとしてその声の主に向けると、そこにいたのは