はじめてのカレカノ

「結月、さっきの」

「何でもないよ。気にしないで」

翔が少しムッとする。

「違うの、急に後ろから声掛けられてびっくりしただけ」

「声を掛けられただけで相手の口を押えるの?何のスキンシップなわけ?」

もう、翔に隠し事はできないよ。

私は恥ずかしいけどさっきの出来事を翔に打ち明けた。

「写真ならいつも一緒に撮ってるでしょ?」

「う、うん。そうなんだけどさ。さっき一人でいた翔がかっこよかったから、思わず写真を撮りたい衝動に駆られまして・・・。」

言いながら顔が赤くなっていくのが分かる。

「ごめん、ハズカシイです」

「もう、結月。そんなに可愛いこと言ってると襲うよ?」

「・・・襲ってクダサイ」

「ばか!」
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