はじめてのカレカノ
「あー、今夜は結月を帰したくないなー」
「それは、無理だもん。明日の荷物の準備したいもん」
「そうじゃなくてさ、嘘でも帰りたくないって言えよ」
「カエリタクナイデス」
「どうしてカタコトなわけ?ばか結月」
“ばか”とか言いながら翔は私をギュッと抱きしめて、私の肩に顔を置いた。
そして首にチクッと針を刺されたような刺激が。
「痛っ!なに?翔。何したの?」
「ん。何でもない。俺を忘れないようにした」
「何言ってるのか分からないよ」
「これも俺を忘れないように・・・」
そう言って翔はキスをしてきた。
「バカなのは翔だよ。私の愛は海よりも深いのに」