平凡な私の獣騎士団もふもふライフ3
「一体どんな言い間違えなんですか!?」
言い返すリズのそばで、普段幼獣の世話をしている彼女を独り占めできて、カルロはぶんぶん尻尾を振っていた。
その姿を、コーマックと賢い相棒獣が「うわぁ……」と見ていた。
「どっちも性格が似ているというか、なんというか……」
その呟く声は、流れていった風の音に消えて行く。
手がもふもふで幸せではあった。昨日あまり触れなかった分もあって、疲れつつもリズはついつい顔の横を押し当ててしまう。
「今日も、ふわふわでもふもふしてるわねぇ」
ジェドの父にもらった専用のブラッシング道具は素晴らしくて、携帯用でさえこんなにも仕上がりがいい。
思わず笑顔もとろけた。その隣でジェドが、つい赤くなってしまって顔の下を手で隠して目をそらした。
カルロが、美しい紫色の目をリズへと向ける。それから――ぐいーっと大きな顔でリズの頬にすりすりとした。
「カルロは、すっかりリズさんが好きなんですね」
コーマックは温かい苦笑をもらした。
あの暴れ白獣が、とんだ変わりようだ。そばから離した反動でくっ付くのは、たいてい相棒騎士にする反応なので珍しい。
道中、しばらく一緒に歩かせる理由をリズも話されていた。
ハタとし思い出してカルロを見る。
「カルロ、団長様の隣じゃなくて良かったの?」
言い返すリズのそばで、普段幼獣の世話をしている彼女を独り占めできて、カルロはぶんぶん尻尾を振っていた。
その姿を、コーマックと賢い相棒獣が「うわぁ……」と見ていた。
「どっちも性格が似ているというか、なんというか……」
その呟く声は、流れていった風の音に消えて行く。
手がもふもふで幸せではあった。昨日あまり触れなかった分もあって、疲れつつもリズはついつい顔の横を押し当ててしまう。
「今日も、ふわふわでもふもふしてるわねぇ」
ジェドの父にもらった専用のブラッシング道具は素晴らしくて、携帯用でさえこんなにも仕上がりがいい。
思わず笑顔もとろけた。その隣でジェドが、つい赤くなってしまって顔の下を手で隠して目をそらした。
カルロが、美しい紫色の目をリズへと向ける。それから――ぐいーっと大きな顔でリズの頬にすりすりとした。
「カルロは、すっかりリズさんが好きなんですね」
コーマックは温かい苦笑をもらした。
あの暴れ白獣が、とんだ変わりようだ。そばから離した反動でくっ付くのは、たいてい相棒騎士にする反応なので珍しい。
道中、しばらく一緒に歩かせる理由をリズも話されていた。
ハタとし思い出してカルロを見る。
「カルロ、団長様の隣じゃなくて良かったの?」