平凡な私の獣騎士団もふもふライフ3
「あの謎の大型獣ですか!?」
リズは、旅行鞄から着替えの服を引っ張り出しながら尋ねた。
するとジェドが、真面目に頷く。
「ああ。騒ぎになっていると、村人が馬車用の馬を飛ばして、ここまで報告に来てくれたらしい」
「ということは、まだ……?」
「騒ぎの真っ最中かもしれない。うまくいけば現物を拝められる――カルロ!」
待っていたカルロが、ジェドに目を投げられてすぐバルコニーから身を躍らせ、外に出て行った。
窓の向こうで、コーマックの相棒獣と合流したのが見えた。
カルロは目も向けず、付いてこいと言わんばかりに屋敷を囲む森へ突入する。相棒獣もすぐ後ろから続いた。
「俺は先にコーマックと合流する」
「りょ、了解です! 私もすぐ行きます!」
昨夜のことを考える暇はなかった。ジェドが部屋を出ていった直後、リズは慌てて身なりを整え部屋を飛び出した。
「私も、先程知らせを受けたばかりで驚きですよ」
馬車を出してくれたベルベネット子爵が、コーマックの隣で、太陽の気配で明るくなりだした車窓の風景を見ながら言った。
その向かいの座席に、リズはジェドと並んで腰掛けていた。
感想を述べたベルベネット子爵を、三人は胡散臭そうに見てしまう。
一階に降りた時、彼は「レディがいるからね、嗜みだよ」とメイドたちに着替えの仕上げをしてもらいながら紅茶を飲んでいた。
リズは、旅行鞄から着替えの服を引っ張り出しながら尋ねた。
するとジェドが、真面目に頷く。
「ああ。騒ぎになっていると、村人が馬車用の馬を飛ばして、ここまで報告に来てくれたらしい」
「ということは、まだ……?」
「騒ぎの真っ最中かもしれない。うまくいけば現物を拝められる――カルロ!」
待っていたカルロが、ジェドに目を投げられてすぐバルコニーから身を躍らせ、外に出て行った。
窓の向こうで、コーマックの相棒獣と合流したのが見えた。
カルロは目も向けず、付いてこいと言わんばかりに屋敷を囲む森へ突入する。相棒獣もすぐ後ろから続いた。
「俺は先にコーマックと合流する」
「りょ、了解です! 私もすぐ行きます!」
昨夜のことを考える暇はなかった。ジェドが部屋を出ていった直後、リズは慌てて身なりを整え部屋を飛び出した。
「私も、先程知らせを受けたばかりで驚きですよ」
馬車を出してくれたベルベネット子爵が、コーマックの隣で、太陽の気配で明るくなりだした車窓の風景を見ながら言った。
その向かいの座席に、リズはジェドと並んで腰掛けていた。
感想を述べたベルベネット子爵を、三人は胡散臭そうに見てしまう。
一階に降りた時、彼は「レディがいるからね、嗜みだよ」とメイドたちに着替えの仕上げをしてもらいながら紅茶を飲んでいた。