キミが好きなアイツは僕が好き 2
自由な鳥
最悪で初めての学校祭
暑い夏が終わり季節は夏から秋に変わりかけていた。
この高校に来て初めての学校祭だ。僕は窓から木にとまり鳴いている鳥をぼーっと眺めていた。
「僕もあの子みたいに自由になれたらな。」小さな声でつぶやいた。
「それではこのクラスは白雪姫の劇に決定します。」委員長が皆に告げると早速役を決めることになった。
王子様役は当たり前のように一ノ瀬になった、アイツなら誰だって賛成するなんて一瞬でわかった、顔も良くて性格もいい。本当に王子様のような人だった。
「お姫様役は古屋くんとかどう?」
僕は直ぐに反応した、お姫様役なんてごめんだ。
「そんなの絶対に嫌です。」そう言おうとすると、
「確かにいいかもな。」
声の主を見てみるとそこに立っていたのは一ノ瀬だった。
アイツは女子からピンを借りると僕に近づいてきた。すると視界が開けた、前髪を留められていた。「可愛い♡」そんな女子の一言がクラス中に広がった。恥ずかしくて顔を真赤にした僕をアイツはニヤニヤして
「ほんとお前綺麗な目してるよな。」僕の耳元で呟いた。
結局お姫様役になった、最悪。そんなことしか思えなかった。
でも、一ノ瀬に言われたあの言葉が嬉しかった。
いつの間にか僕はアイツを見つめていた。
この高校に来て初めての学校祭だ。僕は窓から木にとまり鳴いている鳥をぼーっと眺めていた。
「僕もあの子みたいに自由になれたらな。」小さな声でつぶやいた。
「それではこのクラスは白雪姫の劇に決定します。」委員長が皆に告げると早速役を決めることになった。
王子様役は当たり前のように一ノ瀬になった、アイツなら誰だって賛成するなんて一瞬でわかった、顔も良くて性格もいい。本当に王子様のような人だった。
「お姫様役は古屋くんとかどう?」
僕は直ぐに反応した、お姫様役なんてごめんだ。
「そんなの絶対に嫌です。」そう言おうとすると、
「確かにいいかもな。」
声の主を見てみるとそこに立っていたのは一ノ瀬だった。
アイツは女子からピンを借りると僕に近づいてきた。すると視界が開けた、前髪を留められていた。「可愛い♡」そんな女子の一言がクラス中に広がった。恥ずかしくて顔を真赤にした僕をアイツはニヤニヤして
「ほんとお前綺麗な目してるよな。」僕の耳元で呟いた。
結局お姫様役になった、最悪。そんなことしか思えなかった。
でも、一ノ瀬に言われたあの言葉が嬉しかった。
いつの間にか僕はアイツを見つめていた。