ファンタジー
完
A・とわ/著
- 作品番号
- 1632040
- 最終更新
- 2021/03/12
- 総文字数
- 1,699
- ページ数
- 2ページ
- ステータス
- 完結
- PV数
- 570
- いいね数
- 0
二十五歳の水口真由利は多忙な稚園教諭。仕事に疲れ、恋人にふられ、絶賛落ち込み中。
気晴らしに小さなショップでブレスレットを買った途端、失神して異世界に引きずり込まれてしまう。
やがて目覚めると、そこには十八世紀風の格好をした美形騎士たちと黒豹に似た獣がいた。
「聖乙女様がお目覚めだ!」
歓呼の声で迎えられたが、真由利は状況を理解できない。パニックに陥っていると、国難を救ってもらうため召還したと説明される。
彼らは善の魔法を操る王国ガイゼーンを守護する封魔騎士団の騎士で、その願いがこめられたブレスレットを選んだのが真由利だった。敵対する負の勢力から強力な呪いをかけられ、衰えていく王太子リュシアンを、聖乙女の力で救ってほしいというのだ。
知・武・徳それぞれに関係する魔力を持つ、個性豊かな騎士たちと、彼らを導く黒豹のような姿の魔導師ダ・ヴァロワ。全員が歓迎してくれる中、敵国の血を引きながら、騎士団長である愛の騎士アルトゥールだけは気難しく、そっけない。
というのも真由利に聖乙女の自覚はなく、魔法も使えなかったからだ。保育士の経験から王太子には懐かれるが、彼の危機を救うには至らない。
それでもアルトゥール以外の者たちは真由利を気遣い、優しく接してくれる。だが真由利自身は、苦手な彼のことがなぜか気になってしまうのだった。
やがてダ・ヴァロワが、古文書から状況を打開する策を見つけ出す。
「強い魔力を持つ聖乙女は騎士と通じることで、その力を発動する」
結局、四人のうち選ばれたのはアルトゥールだった。
王太子を救うため、しかたなく距離を縮める二人。次第に親しくなり、真由利は純粋で男らしいアルトゥールに本気で惹かれ始めるが、自分では気づいていない。
(これはすべて王太子様を救うためよ)
二人の行為も徐々に濃密になり、ついにアルトゥールに抱かれるはずの夜、真由利は知の騎士リュミエールに拉致されてしまう。嫉妬心から負の勢力に荷担し、アルトゥールを襲撃したのだ。
結果、真由利はアルトゥールへの愛をやっと自覚する。しかも純潔を奪われれば、王太子を救うこともかなわない。
抵抗むなしく組み敷かれた時、アルトゥールが駆けつけてくる。
「俺は何があろうと王太子殿下をお救いする。そして最愛の女性も必ず守る」
真由利はアルトゥールに救われ、二人は身も心も結ばれる。
気晴らしに小さなショップでブレスレットを買った途端、失神して異世界に引きずり込まれてしまう。
やがて目覚めると、そこには十八世紀風の格好をした美形騎士たちと黒豹に似た獣がいた。
「聖乙女様がお目覚めだ!」
歓呼の声で迎えられたが、真由利は状況を理解できない。パニックに陥っていると、国難を救ってもらうため召還したと説明される。
彼らは善の魔法を操る王国ガイゼーンを守護する封魔騎士団の騎士で、その願いがこめられたブレスレットを選んだのが真由利だった。敵対する負の勢力から強力な呪いをかけられ、衰えていく王太子リュシアンを、聖乙女の力で救ってほしいというのだ。
知・武・徳それぞれに関係する魔力を持つ、個性豊かな騎士たちと、彼らを導く黒豹のような姿の魔導師ダ・ヴァロワ。全員が歓迎してくれる中、敵国の血を引きながら、騎士団長である愛の騎士アルトゥールだけは気難しく、そっけない。
というのも真由利に聖乙女の自覚はなく、魔法も使えなかったからだ。保育士の経験から王太子には懐かれるが、彼の危機を救うには至らない。
それでもアルトゥール以外の者たちは真由利を気遣い、優しく接してくれる。だが真由利自身は、苦手な彼のことがなぜか気になってしまうのだった。
やがてダ・ヴァロワが、古文書から状況を打開する策を見つけ出す。
「強い魔力を持つ聖乙女は騎士と通じることで、その力を発動する」
結局、四人のうち選ばれたのはアルトゥールだった。
王太子を救うため、しかたなく距離を縮める二人。次第に親しくなり、真由利は純粋で男らしいアルトゥールに本気で惹かれ始めるが、自分では気づいていない。
(これはすべて王太子様を救うためよ)
二人の行為も徐々に濃密になり、ついにアルトゥールに抱かれるはずの夜、真由利は知の騎士リュミエールに拉致されてしまう。嫉妬心から負の勢力に荷担し、アルトゥールを襲撃したのだ。
結果、真由利はアルトゥールへの愛をやっと自覚する。しかも純潔を奪われれば、王太子を救うこともかなわない。
抵抗むなしく組み敷かれた時、アルトゥールが駆けつけてくる。
「俺は何があろうと王太子殿下をお救いする。そして最愛の女性も必ず守る」
真由利はアルトゥールに救われ、二人は身も心も結ばれる。
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