10憶で始まった結婚は○○だった
2週間後。
ファリサはお妃教育も終わり、これからはティケルが公務に出かけるときは一緒に出掛けてもいい事になった。
お城の生活胃も慣れてきたファリサ。
しかし朝食は食べずに、お昼もそれほど食べる事がなく夕食も殆どいらないと言ってあまり食べようとしないファリサ。
好みの食事ではないのかもしれないとブッドルが気を使い、色々メニューを考えてくれているが手を付けようとしないファリサ。
そんなファリサを見かねて、ティケルは外出に誘った。
だが「行きたくありませんので、どうぞお一人で行って来て下さい」と言って断ってきた。
ますます心を閉ざしてしまったファリサ。
相変わらず寝るときはクローゼットの中に隠れている事が多い。
しかし朝になると、ティケルにしがみついていたりギュッとパジャマを握っている事も多い。
このままではファリサがからの閉じこもってしまうと、ティケルは心配している。
そんな時だった。
ファリサに電話がかかて来た。
鞄の中に閉まってある携帯電話が点滅しているのを見たファリサは、着信番号を確認した。
「あ…」
着信番号を見たファリサは嬉しそうな目をした。
携帯電話をもって、そのっま部屋を出たファリサ。
そのまま珍しく1階まで降りてきたファリサは、サロンの奥にある日当たりのよいテラスに出てきた。
外に出た方が電波が良く聞き取りやすいため、テラスまで降りてきたようだ。
心地夜風が頬にあたる…。
ファリサは折り返し電話をかけた。
「…もしもし? お母さん? 」
いつも降り弾む声で喋り始めたファリサ。
「うん大丈夫、元気よ。…心配しないで、大丈夫だから。…もう、それは言わないでよ。…うん、分かった。…それよりお母さんこそ、早くぺリシア伯父さまと結婚してよ。もう一人で頑張る事ないでしょう? 私の事も、心配しなくていいんだから。これからは、お母さんは自分の幸せを考えて。…なに言ているの? ぺリシア叔父様だって、お母さんとの結婚を望んでいるじゃない。私は、いつでも歓迎よ。…うん…また病院に遊びに行くから、ケイン先生に宜しくね。…うん…それじゃあね」
電話を切ったファリサは、随分と嬉しそうな顔をしていた。
そのまま誰もいない事を確認して、部屋へ戻って行ったファリサ。
だが。
サロンの入り口で、偶然にも会話を聞いていたブッドルがいた。
「ファリサ様。お母様がいらしたのですね? …病院…まさか、入院していらっしゃるのでは…」
会話を聞いてしまったブッドルは、ちょっと青ざめた顔をしていた。
その頃。
サーチェラスは国立病院に来ていた。
以前約束した通り、ケインに話がありやって来たサーチェラス。
国立病院最上階にある院長室。
南向きの窓際に観葉植物が置かれていてイキイキしている。
デスクに吸わている院長のケイン。
現在50代後半になるケインだが、とても若々しく綺麗な栗色の長い髪を後ろて束ね金色のバレッタでとめている。
メガネをかけインテリーな感じがするが、穏やかそうな優しい目がホッとさせられる。
美人系の顔立ちにぱっちりした目、優しいブラウンの瞳。
背丈は168㎝程のちょっと長身な方。
優秀な腕利きの女医で、お城の元兵士と結婚して、夫は足が不自由な為、現在は養護施設の施設長を任せている。
ケインはミネルとは親友だったようで、ミネルを北グリーンピアト化r引き抜いて生きたのもケインだった。
サーチェラスとも学友であり、ミネルとの結婚の時は色々と相談に乗り力を貸していたようだ。
だが、25年前にミネルが焼死してから王室を避けるようになってしまった。
今日はサーチェラスと話すのも、10年ぶりになる。
ファリサはお妃教育も終わり、これからはティケルが公務に出かけるときは一緒に出掛けてもいい事になった。
お城の生活胃も慣れてきたファリサ。
しかし朝食は食べずに、お昼もそれほど食べる事がなく夕食も殆どいらないと言ってあまり食べようとしないファリサ。
好みの食事ではないのかもしれないとブッドルが気を使い、色々メニューを考えてくれているが手を付けようとしないファリサ。
そんなファリサを見かねて、ティケルは外出に誘った。
だが「行きたくありませんので、どうぞお一人で行って来て下さい」と言って断ってきた。
ますます心を閉ざしてしまったファリサ。
相変わらず寝るときはクローゼットの中に隠れている事が多い。
しかし朝になると、ティケルにしがみついていたりギュッとパジャマを握っている事も多い。
このままではファリサがからの閉じこもってしまうと、ティケルは心配している。
そんな時だった。
ファリサに電話がかかて来た。
鞄の中に閉まってある携帯電話が点滅しているのを見たファリサは、着信番号を確認した。
「あ…」
着信番号を見たファリサは嬉しそうな目をした。
携帯電話をもって、そのっま部屋を出たファリサ。
そのまま珍しく1階まで降りてきたファリサは、サロンの奥にある日当たりのよいテラスに出てきた。
外に出た方が電波が良く聞き取りやすいため、テラスまで降りてきたようだ。
心地夜風が頬にあたる…。
ファリサは折り返し電話をかけた。
「…もしもし? お母さん? 」
いつも降り弾む声で喋り始めたファリサ。
「うん大丈夫、元気よ。…心配しないで、大丈夫だから。…もう、それは言わないでよ。…うん、分かった。…それよりお母さんこそ、早くぺリシア伯父さまと結婚してよ。もう一人で頑張る事ないでしょう? 私の事も、心配しなくていいんだから。これからは、お母さんは自分の幸せを考えて。…なに言ているの? ぺリシア叔父様だって、お母さんとの結婚を望んでいるじゃない。私は、いつでも歓迎よ。…うん…また病院に遊びに行くから、ケイン先生に宜しくね。…うん…それじゃあね」
電話を切ったファリサは、随分と嬉しそうな顔をしていた。
そのまま誰もいない事を確認して、部屋へ戻って行ったファリサ。
だが。
サロンの入り口で、偶然にも会話を聞いていたブッドルがいた。
「ファリサ様。お母様がいらしたのですね? …病院…まさか、入院していらっしゃるのでは…」
会話を聞いてしまったブッドルは、ちょっと青ざめた顔をしていた。
その頃。
サーチェラスは国立病院に来ていた。
以前約束した通り、ケインに話がありやって来たサーチェラス。
国立病院最上階にある院長室。
南向きの窓際に観葉植物が置かれていてイキイキしている。
デスクに吸わている院長のケイン。
現在50代後半になるケインだが、とても若々しく綺麗な栗色の長い髪を後ろて束ね金色のバレッタでとめている。
メガネをかけインテリーな感じがするが、穏やかそうな優しい目がホッとさせられる。
美人系の顔立ちにぱっちりした目、優しいブラウンの瞳。
背丈は168㎝程のちょっと長身な方。
優秀な腕利きの女医で、お城の元兵士と結婚して、夫は足が不自由な為、現在は養護施設の施設長を任せている。
ケインはミネルとは親友だったようで、ミネルを北グリーンピアト化r引き抜いて生きたのもケインだった。
サーチェラスとも学友であり、ミネルとの結婚の時は色々と相談に乗り力を貸していたようだ。
だが、25年前にミネルが焼死してから王室を避けるようになってしまった。
今日はサーチェラスと話すのも、10年ぶりになる。