10憶で始まった結婚は○○だった
びっくりした目をしたファリサに、ティケルはそっと微笑んだ。
「良かったな、綺麗に治って」
「…私…」
潤んだ目でティンケルを見つめたファリサ。
「…ずっと…ある人に暴力を受けていました。…8歳の時に、勝手に連れて来られ閉じ込められていました。…でも…ぺリシアさんが来てくれて助けてくれました…」
「気づいていた。時々、パジャマの隙間から傷跡が見えていたから。きっと、そうなんじゃないかって。傷に触れたときに、あのウィーヌの声が聞こえてきた事もあったから」
「…こんな自分で…いいんですか? …こんな顔だし…こんな自分なんて一緒にいたら、恥ずかしいですよ…」
「俺は、お前の顔と結婚したんじゃない。俺が愛しているのは、お前のハートだ。顔がどうであれ、そんな事は全く問題じゃない。確かに初めて見たときは痛々しいと思った。でも、俺は恥ずかしいなんて思わない」
本当に?
見つめるファリサの目が涙でいっぱいになってきた。
「お前はすごいと思う。目の傷を負っても、頑張っているじゃないか。そんな自分を、沢山誉めてあげればいい。お前は世界一、素敵な女性だよ」
なにこれ。
なんで? どうして?
買われて来たのに優しくしてくれるなんて…。
スッとファリサの頬に涙が伝った。。
ティンケルはそっとファリサの涙をぬぐった。
「泣きたいときは泣けばいい。俺が、全部受け止める。お前の背負ってきた悲しみも、辛さも全部受け止めるから。安心していい」
もう何も言えない…。
ファリサは黙って目を閉じた。
優しいティンケルの唇が降りてきて、ファリサの唇を覆った。
軽くついばむキスから、激しく求めるキスに変わってゆくとスルリと口の中に入ってきて全部覆いつくしてゆくティンケルを感じたファリサは体の奥の方まで伝わって来るエネルギーを感じた。
お互いが産まれたままの姿になり、重なり合う体から感じる体温が心地よい。
首筋から鎖骨へ降りてくるティンケルの唇は、優しくとも激しい雨のようになんどもなんどもファリサの体に降って来る。
柔らかい胸に唇が触れると、ファリサの体が大きく反応した。
可愛いサクランボの部分はとても敏感で、唇が吸い付いてくるとファリサの吐息が漏れてくる…。
激しく絡み合う中。
ティンケルの唇がファリサのお腹から下へ降りて行き入口へ向かう…。
ファリサの入り口は清らかな川の水で溢れていた。
その中へ唇を這わせてゆくティンケル…。
溢れんばかりの清らかな水の中へ入って行ったティケルの唇が、ファリサの入り口に触れると大きく反応したファリサが色っぽい吐息を漏らした。
唇で確かめた入り口はまだ強張って固く狭かった。
スーッとティケルのしなやかな指先が、ファリサの入り口に触れた。
ギュッとシーツを握りしめたファリサ。