10憶で始まった結婚は○○だった
翌日。
朝ご飯を持ってティケルがファリサの下にやって来た。
「顔色よくなったな。怪我も治りが早いって、先生が言っていた」
「はい…」
「昨日は大変だったが。無事でよかった。暫くゆっくりしろ、お城に来てから気が張っていたんだろ」
「はい…そうします。…あの…」
ゆっくりとティケルを見たファリサ。
何か言いたげな目をしているが、言いずらそうな顔をしているふ。
「どうした? 」
「…覚えていてくれて、有難うございます…。忘れていると思っていたと思われ。…全然気づいていないと、思っていたわけで…」
「俺は、お前が忘れているって思っていたぜ。色々大変だったから、忘れていても仕方ないからって思っていた。忘れていても、俺の気持ちは変わっていないし。今度こそ、お前の事を幸せにするって決めたから」
「…少し時間が欲しいです。…気持ちの整理を、したいわけで…」
「慌てないから。心配するな」
お昼になる頃。
執務室で書類を書いているサーチェラスの下に、ブッドルがやって来た。
「国王様、ご依頼されていたものが見つかりました」
そう言ってブッドルが差し出したのは、ちょっと古くなった小さなガラスの入れ物。
土の中にあったのか、土まみれになっている。
「すまなかったな、こんなことを頼んで」
「いいえ、屋敷の使用人からも証言を得ております。間もなく警察が動き出します」
「分かりました。有難うございます」
ガラスの入れ物。
これはウィーヌの屋敷から発見されたものである。
しばらくして。
サーチェラスはガラスの小瓶を持ってケインの元へ向かった。
「ケイン先生、長年の証拠がようやく見つかりましたよ」
袋には板ガラスの小瓶を差し出したサーチェラスを、ケインは驚いた目で見た。
「この小瓶を調べればきっと、1つに繋がります」
ケインは小さく頷いた。
「先生、ファリサがやっと心を開いてくれましたよ」
「そうですか…」
「先生はまだ、私に心を開いてくれませんか? 」
そう言われると、ケインは少し迷った目をした。
このまま話さないまま何とかごまかすべきなのか、それとも真実を打ち明けるべきなのか…。
迷っていたケインだが、決意をした目をしてサーチェラスを見た。
「お話しします。25年前に、何があったのかを…」
深呼吸をしてケインはなし始めた。
25年前。
馬小屋が火事になった日。
ミネル(セレンヌ)は、ウィーヌから手紙で馬小屋に呼び出されていた。
大切な話があると言って2人で話がしたいと言って呼び出していたのだ。
優しいミネルはウィーヌの言う通り、誰にも話すことなく約束の時間に馬小屋にやって来た。
馬小屋の中にミネルが入ると、突然外側から扉が絞められ出られなくなった。
ドアを叩いても開かずに
「あがいてもむだよ、あんたには死んでもらうから」
外から聞こえてきたウィーヌの声に、ミネルは驚き茫然となった。
すると勢いよく火が回ってきた。
恐怖でいっぱいになったミネルは、必死に逃げ出そうと出口を探したがどうする事も出来なく業火の中立ちすくんでいた
そんな中、もう一度ドアに体当たりすると奇跡的にドアが壊れて開いた。
煙で苦しい中、やっと外に出られてたミネルはとにかく遠くへ逃げる事しか頭になく力の限り逃げて行った。
お城を出て遠くに…遠くに…走ってきて疲れ果てたミネルは倒れてしまった。
そこに偶然通りかかったケインがミネルを助け、病院へ連れて行った。
朝ご飯を持ってティケルがファリサの下にやって来た。
「顔色よくなったな。怪我も治りが早いって、先生が言っていた」
「はい…」
「昨日は大変だったが。無事でよかった。暫くゆっくりしろ、お城に来てから気が張っていたんだろ」
「はい…そうします。…あの…」
ゆっくりとティケルを見たファリサ。
何か言いたげな目をしているが、言いずらそうな顔をしているふ。
「どうした? 」
「…覚えていてくれて、有難うございます…。忘れていると思っていたと思われ。…全然気づいていないと、思っていたわけで…」
「俺は、お前が忘れているって思っていたぜ。色々大変だったから、忘れていても仕方ないからって思っていた。忘れていても、俺の気持ちは変わっていないし。今度こそ、お前の事を幸せにするって決めたから」
「…少し時間が欲しいです。…気持ちの整理を、したいわけで…」
「慌てないから。心配するな」
お昼になる頃。
執務室で書類を書いているサーチェラスの下に、ブッドルがやって来た。
「国王様、ご依頼されていたものが見つかりました」
そう言ってブッドルが差し出したのは、ちょっと古くなった小さなガラスの入れ物。
土の中にあったのか、土まみれになっている。
「すまなかったな、こんなことを頼んで」
「いいえ、屋敷の使用人からも証言を得ております。間もなく警察が動き出します」
「分かりました。有難うございます」
ガラスの入れ物。
これはウィーヌの屋敷から発見されたものである。
しばらくして。
サーチェラスはガラスの小瓶を持ってケインの元へ向かった。
「ケイン先生、長年の証拠がようやく見つかりましたよ」
袋には板ガラスの小瓶を差し出したサーチェラスを、ケインは驚いた目で見た。
「この小瓶を調べればきっと、1つに繋がります」
ケインは小さく頷いた。
「先生、ファリサがやっと心を開いてくれましたよ」
「そうですか…」
「先生はまだ、私に心を開いてくれませんか? 」
そう言われると、ケインは少し迷った目をした。
このまま話さないまま何とかごまかすべきなのか、それとも真実を打ち明けるべきなのか…。
迷っていたケインだが、決意をした目をしてサーチェラスを見た。
「お話しします。25年前に、何があったのかを…」
深呼吸をしてケインはなし始めた。
25年前。
馬小屋が火事になった日。
ミネル(セレンヌ)は、ウィーヌから手紙で馬小屋に呼び出されていた。
大切な話があると言って2人で話がしたいと言って呼び出していたのだ。
優しいミネルはウィーヌの言う通り、誰にも話すことなく約束の時間に馬小屋にやって来た。
馬小屋の中にミネルが入ると、突然外側から扉が絞められ出られなくなった。
ドアを叩いても開かずに
「あがいてもむだよ、あんたには死んでもらうから」
外から聞こえてきたウィーヌの声に、ミネルは驚き茫然となった。
すると勢いよく火が回ってきた。
恐怖でいっぱいになったミネルは、必死に逃げ出そうと出口を探したがどうする事も出来なく業火の中立ちすくんでいた
そんな中、もう一度ドアに体当たりすると奇跡的にドアが壊れて開いた。
煙で苦しい中、やっと外に出られてたミネルはとにかく遠くへ逃げる事しか頭になく力の限り逃げて行った。
お城を出て遠くに…遠くに…走ってきて疲れ果てたミネルは倒れてしまった。
そこに偶然通りかかったケインがミネルを助け、病院へ連れて行った。