10憶で始まった結婚は○○だった
諸悪の根源
新緑が終わりを告げる6月に入った。
ファリサはすっかり元気になり、頭の傷は傷跡が殆ど分からないくらいになり、頭を怪我した以外には外傷もなくどこにも痛みはなくなった。
怪我が完治してからのファリサは、以前に比べて随分と素直になってきた。
今まで部屋で食事をしていたが、サロンに降りてきてみんなで食事をとる火が多くなった。
お城での生活だからと言って、特別な贅沢をしているわけではなく平民と同じ食事が提供されファリサも食べやすい食材が多くてホッとしている。
ボチボチ一緒に公務にも行ってくれないか? と、ティンケルがファリサに話すと、もう少し気持ちを整理してからにしてほしいと言われた。
無理に連れて行ってもファリサも辛いだけだと判断したティンケルは、もう少し様子を見る事にしている。
公務には行かないが、時々ティンケルが外出に連れだす事は多くなっていた。
2人でどこかに出かけ恋人同士がデートをするような事をしているようだ。
お忍びで海岸まで行ったり、夜景を見に行ったりと2人きりの時間を楽しんでいた。
そんなティンケルとファリサを見ていると、サーチェラスは心か幸せを感じる。
やっと家族のような形になってきた今日この頃。
グリーンピアトに西にある貴族が集まる地域がある。
そこに大きなお屋敷を構えて、10名以上の使用人を雇っている家がある。
大きな門構えだが、古くなっている所をみると建ってから随分と年月が経過しているようだ。
門には蔓がのびた草が沢山巻き付いていて、中に見える庭は雑草だらけで花壇は荒れ放題である。
屋敷の玄関は両開きの扉だが、白い扉が古くなり汚れている。
木でできている扉のようで、端っこははがれてきているのが見える。
屋敷の中も暗い感じで空気の入れ替えもされていないようで、どんよりとしている。
二階建てだが二階は使われていないのか、真っ暗でほこりがかぶっている。
一階の部屋が数ヶ所使われていて、リビングには高級ソファーと広めのキッチンがあるが、お酒の匂いが充満している。
使用人が食事を作って食器を洗いかたずけているようだが、それ以外に使われたグラスやお酒の空きビンが転がっているのが見える。
高級ソファーに座っているのは、あのウィーヌ。
派手な真っ赤なロングドレスを着て、派手な化粧に爪には真っ赤なネイルと無数の指輪をはめている。
グラスにお酒を注いで飲み続けているウィーヌは、半分虚ろな目をしている。
お城に押しかけてきて、ファリサに詰め寄ってからウィーヌは何とかファリサを利用して王室の財産を奪おうと計画していた。
しかしお城に行くと門前払いをされ、誰かを使ってファリサを呼び出そうとしてもすぐにバレてしまい失敗していた。
しびれを切らしたウィーヌは、お金で男を雇い医者を装い入院しているファリサを拉致して王室のお墓に生き埋めにしようとした。
ファリサが死ねば育ての母親として、王室の財産を奪うことが出来ると企んだのだが、それも失敗に終わった。
ウィーヌがお金で雇った男はすぐに警察に逮捕され、ウィーヌに命令されてファリサを拉致する事に手を貸したと証言したが、ウィーヌは知らないと言って無関係だと主張した。
病院の防犯カメラにウィーヌが写っているのも確認されたが、娘の様子が気になり様子を見に行ったが会わせてもらえなかったと嘘をついていた。
とりあえず任意同行だった為、家に帰っていいと言われ帰ってきたウィーヌ。
イライラしながらお酒を飲んで次の手を考えているが、次の手段が見つからずお酒を飲んで気持ちをごまかしていた。
ピンポーン。
チャイムの音に、ギロっと玄関を見たウィーヌ。
使用人が玄関に向かった。
ファリサはすっかり元気になり、頭の傷は傷跡が殆ど分からないくらいになり、頭を怪我した以外には外傷もなくどこにも痛みはなくなった。
怪我が完治してからのファリサは、以前に比べて随分と素直になってきた。
今まで部屋で食事をしていたが、サロンに降りてきてみんなで食事をとる火が多くなった。
お城での生活だからと言って、特別な贅沢をしているわけではなく平民と同じ食事が提供されファリサも食べやすい食材が多くてホッとしている。
ボチボチ一緒に公務にも行ってくれないか? と、ティンケルがファリサに話すと、もう少し気持ちを整理してからにしてほしいと言われた。
無理に連れて行ってもファリサも辛いだけだと判断したティンケルは、もう少し様子を見る事にしている。
公務には行かないが、時々ティンケルが外出に連れだす事は多くなっていた。
2人でどこかに出かけ恋人同士がデートをするような事をしているようだ。
お忍びで海岸まで行ったり、夜景を見に行ったりと2人きりの時間を楽しんでいた。
そんなティンケルとファリサを見ていると、サーチェラスは心か幸せを感じる。
やっと家族のような形になってきた今日この頃。
グリーンピアトに西にある貴族が集まる地域がある。
そこに大きなお屋敷を構えて、10名以上の使用人を雇っている家がある。
大きな門構えだが、古くなっている所をみると建ってから随分と年月が経過しているようだ。
門には蔓がのびた草が沢山巻き付いていて、中に見える庭は雑草だらけで花壇は荒れ放題である。
屋敷の玄関は両開きの扉だが、白い扉が古くなり汚れている。
木でできている扉のようで、端っこははがれてきているのが見える。
屋敷の中も暗い感じで空気の入れ替えもされていないようで、どんよりとしている。
二階建てだが二階は使われていないのか、真っ暗でほこりがかぶっている。
一階の部屋が数ヶ所使われていて、リビングには高級ソファーと広めのキッチンがあるが、お酒の匂いが充満している。
使用人が食事を作って食器を洗いかたずけているようだが、それ以外に使われたグラスやお酒の空きビンが転がっているのが見える。
高級ソファーに座っているのは、あのウィーヌ。
派手な真っ赤なロングドレスを着て、派手な化粧に爪には真っ赤なネイルと無数の指輪をはめている。
グラスにお酒を注いで飲み続けているウィーヌは、半分虚ろな目をしている。
お城に押しかけてきて、ファリサに詰め寄ってからウィーヌは何とかファリサを利用して王室の財産を奪おうと計画していた。
しかしお城に行くと門前払いをされ、誰かを使ってファリサを呼び出そうとしてもすぐにバレてしまい失敗していた。
しびれを切らしたウィーヌは、お金で男を雇い医者を装い入院しているファリサを拉致して王室のお墓に生き埋めにしようとした。
ファリサが死ねば育ての母親として、王室の財産を奪うことが出来ると企んだのだが、それも失敗に終わった。
ウィーヌがお金で雇った男はすぐに警察に逮捕され、ウィーヌに命令されてファリサを拉致する事に手を貸したと証言したが、ウィーヌは知らないと言って無関係だと主張した。
病院の防犯カメラにウィーヌが写っているのも確認されたが、娘の様子が気になり様子を見に行ったが会わせてもらえなかったと嘘をついていた。
とりあえず任意同行だった為、家に帰っていいと言われ帰ってきたウィーヌ。
イライラしながらお酒を飲んで次の手を考えているが、次の手段が見つからずお酒を飲んで気持ちをごまかしていた。
ピンポーン。
チャイムの音に、ギロっと玄関を見たウィーヌ。
使用人が玄関に向かった。