10憶で始まった結婚は○○だった
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末森愛良は、小学生の頃から「デブ」と呼ばれていた肥満女子。しかし、社会人になった彼女の前に現れたのは、スラっとしたイケメン、樫木幸太だった。彼は祖父の弁護士事務所を引き継ぎ、現在は所長を務めている。
偶然にも、愛良の派遣先が幸太の事務所での事務員の仕事だった。派遣だから期間限定だし、普通に仕事をしていればいいと思っていた愛良。しかし、初日に事務所へ行くと、採用担当が案内する途中で幸太が現れ、「末森さんは僕の秘書になってもらいます」と言ってきた。
なぜ?どうして?と戸惑う愛良だったが、胸の奥から込み上げてくる重たい感情を感じていた。それは妹の愛香のことだった。愛良の妹・愛香は5年前に歩道橋から転落して死亡した。その時、幸太と交際していたと聞いている。愛香の事故は誰かに突き落とされたとされ、最後に会っていたのは幸太だと聞いていた愛良は、幸太が愛香を突き落としたのではないかと疑っていた。
「末森さん、よろしくお願いします」と爽やかな笑顔を向ける幸太に、愛良はぎこちない笑みを返し、秘書になることを引き受けた。この男といれば、愛香の事故の真相がわかるかもしれないと思ったからだ。愛良の心には、妹の死の真相を知りたいという強い決意と、幸太への疑念が渦巻いていた。
そんな思いで幸太に近づいた愛良だったが、怪我をした愛良の手助けをしてくれたときに急に幸太が言った「俺じゃないよ」と、愛香を突き落とした事を否定してきた…。その言葉に、愛良の心は揺れ動いた。彼の言葉を信じていいのか、それとも…。
困惑する愛良に更に追い打ちをかけてきた事務員の金澤美和。 「私、幸太さんとは婚約しているの。同じ目に遭いたくなければ、邪魔しないでちょうだい」と、犯罪をほのめかす事を言ってきた。美和には黒い噂が多く、近隣オフィスの男性社員が美和に関わると行方不明になる事が多かった。
愛香を突き落としたのは幸太だったのか?それとも…?
「俺は愛香を助ける事も出来なかった。だから君から恨まれていても当然だから」
幸太は悔しそうに目を潤ませて愛良に言った。
愛香を突き落としたのは幸太じゃない。でも助ける事も出来なかった。その言葉の意味はどうゆう事なのか?
容姿にコンプレックスを抱える愛良とイケメン所長幸太の恋物語。
本当の事を知った時、愛良の心はどうなるのか?
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大企業宗田ヒールディング副社長の宗田宇宙(そうだ・そら)は、5年前に一度結婚して性格の不一致で離婚したと言われている。
2年前に総務の女子社員・屋崎重乃(やざき・しげの)35歳と再婚したが、夫婦仲はあまりよくないと噂されている。
再婚して2年経過した宇宙。
以前はとても優しい爽やかなイケメンだったが、今はとても冷たく口数も少ない。
父である空斗(くうと)にも本音を話さないが、表面上は仲良くしているようだ。
あまり家には帰ってこなく、いつも友達の家に泊まったりホテルに外泊したりとどこにいるのか教えてくれない日々。
再婚した重乃は宇宙がいない事から、夜遊びをしていて好き勝手やっているが仕事は真面目にこなしていた。
ある日。
新入社員の北里涼花(きたざと・すずか)がやって来た。
モデル顔負けの美貌と容姿端麗な涼花は、営業部所属だったが社長秘書として雇われることになった。
しかし、それがきっかけで秘書をとらなかった宇宙が「俺にも秘書をつけてほしい」と言い出し兼務する事になった。
それから数日後。
重乃がオフィスビルの非常階段から落ちて転落し重体になった。
警備員に発見され、病院へ運ばれた重乃は顔が歪んでしまい、体中傷だらけになり骨折などは完治するが傷跡は残り顔は治らないと診断された。
社内一番の美人と言われた重乃…。
しかし重乃の転落事故がきっかけで、宇宙と涼花の秘密の関係が始まってしまった。
「秘密を守るから俺のセフレになって。月に50万払うから」
ニコっと笑って宇宙が涼花に言った。
「このままだと、君は殺人未遂になっちゃうよ。俺が、ちゃんと証言しないとね」
半分脅し文句をまくし立て、宇宙は涼花をセフレにしてしまった。
だが、その裏側には宇宙の計り知れない深い愛があった。
宇宙の離婚の真相、そして、本当に愛する人を護るために選んだ選択。
涼花の隠された悲しい過去と隠された宇宙との深いつながり
重乃の本当の顔。
殺意に隠された本当のラブストリーが今始まる…。
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緑あふれるグリーンピアトの国王様は代々一途な愛を貫く男性が多く、結婚した女性は宇宙一の幸せを手に入れられると言われています。
現国王のジュニアールも、とっても一途な男性で一目ぼれした音楽家メイシスに5年かけてプロポーズをして結ばれた国王様。
幸せな結婚を果たし第一皇女ミディスにも恵まれ幸せいっぱいで暮らしていたジュニアールだったが、10年前にメイシスが突然事故死してから誰とも再婚しないと決め一人でミディスを育てながら公務をこなしている日々が続いていた。
しかし、そんなジュニアールに運命を変える出会いが待っていた!
生まれつき心臓が弱かったジュニアールは、10年の月日ずっと一人で背負って来た事が多く、公務の途中で倒れてしまい病院に運ばれた。
国立病院の院長クラウドルの診断でこのまま無理を重ねると死に至る可能性もある為、手術を受けて欲しいと言われた。
話はずっと前から出ていた事だったが、手術にはかなりのリスクがあり成功率は40%以下で命を落とす確率もあると言われる危険性もあり、ずっと先にばしにしていたのだが。
公務を全面的にストップするか、確率の少ない手術を受けるかの選択を迫られた事から、ジュニアールは公務をストップする事はできない為、確率が少ない手術を受ける決意をした。
手術が決まり打ち合わせの為やって来たクラウドル。
手術は大変難しい事から、助手として一人の女医セシレーヌが付き添う事になり一緒に照れて来ていた。
その女医を見た瞬間!
ジュニアールは今までにない胸の高鳴りを感じた。
大きなマスクに右手は白い手袋をはめ、髪もボサボサのボブヘヤーで男性並みに背が高く決して綺麗な人とは呼べないセシレーヌ。
そんなセシレーヌにジュニアールは「私の執刀をお願いします」と言い出した。
「死んでも責任取らないから」
と、ぶっきらぼうに言い放ちセシレーヌはジュニアールに手術を引き受ける事にした。
命がかかっている手術を助手としてやってきた、セシレーヌにお願いしたジュニアールの本当の気持ちは?
そして頑なにジュニアールを避けてゆくセシレーヌの本当の想いは?
命を紡いでい愛を紡ぐ永遠のラブストリーが始まる…。
キーワードは受け継がれた心臓。
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