10憶で始まった結婚は○○だった
ある日の夕方。。
いなくなったミネルを探していたサーチェラス。
すると突然、馬小屋が大きな爆発音のようなものを響かせ炎を上げた。
業火のような炎は何もかも焼き尽くしてしまい、骨の髄まで焼けてしまい、唯一残っていたのは当時ミネルがつけていた髪飾りだけだった。
馬小屋に入ってゆくミネルを使用人が見ていた事から、ミネルは焼死したと判断された。
だがサーチェラスはミネルの死を受け入れることが出来なかった。
しかしどこを探してもミネルは見つからない。
25年経過した今でも、ミネルは馬小屋で焼死したとされている。
「…ミネル。…ファリサは、貴女にそっくりです。…生きているのですよね? どこかで…。だから…ファリサが私の下に来てくれたのですよね? 」
写真に向かって話しかけているサーチェラス。
写真のミネルは笑って幸せそう。
25年経過しても、サーチェラスの中ではずっと時が止まっている。
どこかで生きている、そう信じているサーチェラスだがミネルは見つからない…。
写真のミネルは確かにファリサと似ている。
サーチェラスと2人並んでいる写真を見ると、ファリサはどちらにも似ている感じがある。
写真を引き出しにしまって、サーチェラスは窓に目をやり外の景色を見つめた。
パレードを行わない結婚式は夕方には終わってしまった。
今日から同じ部屋で共に過ごす事になっているティケルとファリサ。
4階の一番奥にある広々とした洋室。
南向きの大きな窓には爽やかな白いカーテンと、厚手のグリーン系のカーテンが用意されている。
天井からはオシャレなシャンデリア。
ゆったりとした白系のソファーに、透明なガラスのテーブル。
本棚とクローゼットと、小さな茶色いタンスが置かれている。
寝室は右奥に用意されているようだ。
サーチェラスと話を終えたファリサが部屋に戻って来ると、ティケルがいた。
窓から様子を見ていたのか、窓辺に立っていたティケルを見るとファリサは何となく申し訳なさそうな目をして視線を落とした。
「見送りは終わったのか? 」
鋭い目つきとは違い、口調は優しいティンケル。
「…はい…」
感情を抑えたような声で小さく返事をしたファリサ。
「もっと、ゆっくりして行ってもらえばよかったのだが。忙しい人のようだな」
「…はい…」
「もうすぐ夕食の時間になる。食堂は、1階にあるサロンになる」
「…私は…ご一緒には頂きませんので。お気になさらず、行ってらして下さい」
「何故一緒に食べないのだ? 」
「…ご一緒に頂く事はできないと、思われますので…。可能であれば、ここで食べようと思うわけでして…」
ん?
なんだか癖のある喋り方をするなぁ。
ファリサの癖のある喋り方に、ティケルはちょっと驚いた目をしていた。
「何を言い出す。お前は俺の妃になったのだから、一緒に食事をしてもいいんだ。一人で食べる事はない」
「いえ…。自分は…ご一緒する事はできません…」
そう言ってギュッと唇を噛んでしまったファリサ。
「お前が行かないなら、俺も行かない」
「え? 」
「お前がここっで食事をとるなら、俺もここで一緒に食べる」
「いいえ、それはダメです」
「じゃあ、お前もダメだ! 」
なんなの?
ちょっとだけファリサはムッとした目をティケルに向けた。
いなくなったミネルを探していたサーチェラス。
すると突然、馬小屋が大きな爆発音のようなものを響かせ炎を上げた。
業火のような炎は何もかも焼き尽くしてしまい、骨の髄まで焼けてしまい、唯一残っていたのは当時ミネルがつけていた髪飾りだけだった。
馬小屋に入ってゆくミネルを使用人が見ていた事から、ミネルは焼死したと判断された。
だがサーチェラスはミネルの死を受け入れることが出来なかった。
しかしどこを探してもミネルは見つからない。
25年経過した今でも、ミネルは馬小屋で焼死したとされている。
「…ミネル。…ファリサは、貴女にそっくりです。…生きているのですよね? どこかで…。だから…ファリサが私の下に来てくれたのですよね? 」
写真に向かって話しかけているサーチェラス。
写真のミネルは笑って幸せそう。
25年経過しても、サーチェラスの中ではずっと時が止まっている。
どこかで生きている、そう信じているサーチェラスだがミネルは見つからない…。
写真のミネルは確かにファリサと似ている。
サーチェラスと2人並んでいる写真を見ると、ファリサはどちらにも似ている感じがある。
写真を引き出しにしまって、サーチェラスは窓に目をやり外の景色を見つめた。
パレードを行わない結婚式は夕方には終わってしまった。
今日から同じ部屋で共に過ごす事になっているティケルとファリサ。
4階の一番奥にある広々とした洋室。
南向きの大きな窓には爽やかな白いカーテンと、厚手のグリーン系のカーテンが用意されている。
天井からはオシャレなシャンデリア。
ゆったりとした白系のソファーに、透明なガラスのテーブル。
本棚とクローゼットと、小さな茶色いタンスが置かれている。
寝室は右奥に用意されているようだ。
サーチェラスと話を終えたファリサが部屋に戻って来ると、ティケルがいた。
窓から様子を見ていたのか、窓辺に立っていたティケルを見るとファリサは何となく申し訳なさそうな目をして視線を落とした。
「見送りは終わったのか? 」
鋭い目つきとは違い、口調は優しいティンケル。
「…はい…」
感情を抑えたような声で小さく返事をしたファリサ。
「もっと、ゆっくりして行ってもらえばよかったのだが。忙しい人のようだな」
「…はい…」
「もうすぐ夕食の時間になる。食堂は、1階にあるサロンになる」
「…私は…ご一緒には頂きませんので。お気になさらず、行ってらして下さい」
「何故一緒に食べないのだ? 」
「…ご一緒に頂く事はできないと、思われますので…。可能であれば、ここで食べようと思うわけでして…」
ん?
なんだか癖のある喋り方をするなぁ。
ファリサの癖のある喋り方に、ティケルはちょっと驚いた目をしていた。
「何を言い出す。お前は俺の妃になったのだから、一緒に食事をしてもいいんだ。一人で食べる事はない」
「いえ…。自分は…ご一緒する事はできません…」
そう言ってギュッと唇を噛んでしまったファリサ。
「お前が行かないなら、俺も行かない」
「え? 」
「お前がここっで食事をとるなら、俺もここで一緒に食べる」
「いいえ、それはダメです」
「じゃあ、お前もダメだ! 」
なんなの?
ちょっとだけファリサはムッとした目をティケルに向けた。