シシトル

「シシトル」主要キャラクターの説明

アンソニー・ウォートン or “シシトル”(男性)
18世紀後半のイギリス王立海軍の軍人で21歳。幼少の頃に亡きの父親の親友グレゴリー・クレメンス卿に引き取られ、グレゴリーの子ギルバートとジェーンと共にクレメンス家の一員として育つ。最新鋭の砕氷船「霧の女神号」の副官となり、「北西航路」を探す命知らずの旅に出る。言語取得能力に優れ銃や剣を使いこなし勇猛果敢な軍人として本国イギリスにまで名を轟かせる。船が嵐で難破し“霧の島”に流れつく。意識を失い浜辺に倒れているところへネイティブの少女"宵の明星（イブ）"に救われ集落で保護される。島民には海神の化身“シシトル”と畏れ敬われる一方、彼を争いをもたらす死の使いとみなす一派には命を狙われる。

“宵の明星”（イブニングスターorイブ）(女性)
メディスン(祈祷師)見習い。黒曜の髪と褐色の肌の美少女で16歳。お告げにより嵐の明けた海岸でアンソニーを見つけて集落に連れ帰る。集落の風習や言葉などを教えていくうちアンソニーに惹かれていく。

“赤い熊”（レッドベア）(男性)
“霧の島”の時期酋長候補の一人でイブの許嫁で15歳。身軽で弓矢や吹き矢などの武器を扱うのが得意。アンソニーを介してイギリスと通商を行い富の蓄積と島の武装化を進めたい急進派。危険思想の持ち主として反対派に拘束される。

ジェーン・クレメンス(女性)
グレゴリー・クレメンス卿の長女。アンソニーの許嫁で遠く王家に繋がる没落貴族の女性で18歳。行方不明になったアンソニーの捜索を依頼する。

ギルバート・クレメンス（男性）
グレゴリー・クレメンス卿の長男でクレメンス家の跡取りで22歳。ジェーンの兄。父親が養子として引き取ったアンソニーとは無二の親友。



グレゴリー・クレメンス卿(男性)
ジェーンとギルバート兄妹の父親でアンソニーの義父で50歳。親友の遺児アンソニーを我が子のように慈しみ育てる。

ジェファーソン・ベイ(会社)
“新大陸”で毛皮交易で莫大な富を築いた貿易会社。行方不明になったアンソニーの捜索にかかる膨大な費用の大半を出資する。

ベン・ギルモア(男性)
ジェファーソン・ベイのオーナーで30歳。フランス人と新大陸のネイティブの女性の間に生まれた混血児（メティ）。事業拡大をにらみ行方不明になったアンソニー捜索隊にかかる費用を捻出する一方、ジェーンに婚約を迫る。ベンは裸一貫から巨万の富を築き上げるも被差別民のメティであるがゆえに事業拡大などあらゆる面で苦労している。最初は没落貴族とはいえ遠く王室に連なる家系の妻を迎えることで確固たる社会的地位を築きたいとジェーンに近づくが、当時蔑みの対象であったメティに対しても差別意識を見せないジェーンに心から惹かれていく。

エドワード・ペリー（男性）
ベンの出資したアンソニー捜索船の船長で45歳。イギリス国王への絶対的な忠誠を誓う。帰国後“霧の島”を植民地に、一部の島民を奴隷として国王に献上しようとするが、信条の異なるアンソニーと決闘する。