貢ぎモノ姫の宮廷生活 ~旅の途中、娼館に売られました~
「お前は人がいいから勝てないんだ。
綺麗に陣地の玉を減らすことしか考えてないんだろうが。
ほら、このゲームは相手が終わりそうな頃、こうして、ころん、とひとつ相手の陣地に玉を入れてやればいいんだ」
とほとんど玉のなくなったアローナの陣地の端に玉を一個送り込む。
「なんて意地のお悪いことをっ」
とアローナが半分立ち上がり叫んだ。
「これは意地の悪い奴が勝てるゲームだ」
ともうひとつアローナの陣地に玉を送り込んだところで、ジンの陣地がカラになり、終わった。
ああああ、とアローナは頭を抱える。
「久しぶりにやったが、面白いな、このゲーム」
と上機嫌にジンは言ったが、アローナは頭を抱えたまま、
「面白くありませんっ。
でも、もう一回っ」
と言う。
思わず、笑ってしまった。
綺麗に陣地の玉を減らすことしか考えてないんだろうが。
ほら、このゲームは相手が終わりそうな頃、こうして、ころん、とひとつ相手の陣地に玉を入れてやればいいんだ」
とほとんど玉のなくなったアローナの陣地の端に玉を一個送り込む。
「なんて意地のお悪いことをっ」
とアローナが半分立ち上がり叫んだ。
「これは意地の悪い奴が勝てるゲームだ」
ともうひとつアローナの陣地に玉を送り込んだところで、ジンの陣地がカラになり、終わった。
ああああ、とアローナは頭を抱える。
「久しぶりにやったが、面白いな、このゲーム」
と上機嫌にジンは言ったが、アローナは頭を抱えたまま、
「面白くありませんっ。
でも、もう一回っ」
と言う。
思わず、笑ってしまった。