貢ぎモノ姫の宮廷生活 ~旅の途中、娼館に売られました~
 いや、それは考えすぎです、レオ様、とアローナが思ったとき、

「よし。
 ひとつ私が演奏してやろう」
とレオが言い出した。

「歌え! アローナ」
と言うと、レオはカーヌーン を自らの許に引き寄せ、弾きはじめた。

 まだ、ええ~? という顔をしているアハトの前で、レオが弾き、アローナは歌い出す。



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