貢ぎモノ姫の宮廷生活 ~旅の途中、娼館に売られました~
鷹はアローナの指示で、フェルナンの頭上を掠め、天井にいた刺客に襲いかかる。
うわっ、と声を上げたのは刺客ではなく、フェルナンだった。
頭を押さえ、しゃがみ込んだフェルナンは、
「こらっ、刺客っ」
とアローナを睨んだ。
刺客は上ーっ!
そして、刺客に、こらっ、刺客っとか言ったところで意味ないと思いますがっ、とアローナは思う。
もう~、呑気だな、この人。
王の腹心の部下がこんなことでいいのでしょうかね~、と思ったとき、上からどさりと縛られた人が落ちてきた。
その落ちてきた人の足が立ち上がろうとしたフェルナンの頭にかかと落としを喰らわす。
「ぐ……っ」
とくぐもった声を上げ、フェルナンは倒れた。
「すごい手練れだ……」
とたまたま見ていたアハトが、アローナと上から下りてきたシャナを見る。
「お前は?」
とジンが刺客を縛り、捕らえたシャナに問うていた。
シャナはローブを翻すと、ジンの前に跪いて言う。
「王よ。
私は前王を殺せと雇われたものです。
あなたが前王を追いやってしまったので、仕事がなくなってしまいました。
なので、雇ってください」
「いや、なんでだ……」
と呟くようにジンが言った。
うわっ、と声を上げたのは刺客ではなく、フェルナンだった。
頭を押さえ、しゃがみ込んだフェルナンは、
「こらっ、刺客っ」
とアローナを睨んだ。
刺客は上ーっ!
そして、刺客に、こらっ、刺客っとか言ったところで意味ないと思いますがっ、とアローナは思う。
もう~、呑気だな、この人。
王の腹心の部下がこんなことでいいのでしょうかね~、と思ったとき、上からどさりと縛られた人が落ちてきた。
その落ちてきた人の足が立ち上がろうとしたフェルナンの頭にかかと落としを喰らわす。
「ぐ……っ」
とくぐもった声を上げ、フェルナンは倒れた。
「すごい手練れだ……」
とたまたま見ていたアハトが、アローナと上から下りてきたシャナを見る。
「お前は?」
とジンが刺客を縛り、捕らえたシャナに問うていた。
シャナはローブを翻すと、ジンの前に跪いて言う。
「王よ。
私は前王を殺せと雇われたものです。
あなたが前王を追いやってしまったので、仕事がなくなってしまいました。
なので、雇ってください」
「いや、なんでだ……」
と呟くようにジンが言った。