天才か、狂人か。 ~変 態 化学教師、野球部の監督にさせられる~
「だから僕は教頭に、
【スカウト活動】を依頼しました。」
「ス・・スカウト!!?」
「成功するかどうかは教頭次第です。
ただもし成功した場合・・
教頭曰く【ゴールデンルーキー】と呼ばれる“2人”の部員が入部します。
何を以て“ゴールデン”とあの人が言っているのか僕には全く分かりませんが。」
「すごい・・・しかも2人も・・。
え・・ポジションはどこですか?」
「投手が1人。外野手が1人です。
実際にその姿を観察して判断しますが、
うまくいけば・・まずは僕が理想とする[1人3回]の役割分担が成立する。
新入部員が1~3回。
新2年の正津君が4回~6回。
そして憲伸君が7回~9回。」
「もしそうなら・・猛暑の連戦が続いてもみんなで耐えられますね・・!」
「外野手の新入部員についても、実際に観察してから最終判断を下しますが、
僕が考えている[2つ目の弱点]もこれで解消されます。」
「2つ目の弱点は何ですか・・?」
「解消できるかは教頭のスカウト次第なので、まだ君にも言えません。」
「・・・・・・・・・・。」