天才か、狂人か。 ~変 態 化学教師、野球部の監督にさせられる~
阿部先生がマウスを持ち、比較しやすいよう【2人の選手】の行に色を付けてくれた。
1人は、ルーキーの福留君。
そしてもう1人・・・・。
「福留君に関しては岩瀬君と同じで、
4月からの参加の為、
打席数は少ないです。
ですが・・彼の身体能力は教頭も実際に観察したでしょう?
打席数が増えたとしても、
このクオリティは維持されるはずです。」
「・・・・・・・・・・・・・・。」
「・・・・・・・。」
「・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・。」
「“ゴールデンルーキー”の彼に比べて、
・・いかがですか教頭・・・。」
「・・・そうですな・・・。」
「さて・・・では今日あなたにお越し頂いた理由を説明しましょう。」
「・・・・・・・・・・。」
「僕が顧問を引き受ける前、
[僕の指導には一切の口出しをしない]
と誓約して頂きましたが・・。」
「・・・・・・・・・・・。」
「福留君と岩瀬君のスカウトに成功したあなたに敬意と感謝を表して、
今回のみ・・あなたの意見に従います。」
「・・・・・・・・・・。」