天才か、狂人か。 ~変 態 化学教師、野球部の監督にさせられる~
「よーし中村・・。
ぜってぇ引き当てろよ・・!」
「なんかこっちまで緊張しちゃうよ~。」
もうすぐクジを引く順番を迎える、壇上の中村くんの緊張感がこっちにも伝わってくる!
約190校が参加する愛知大会は、
最初にAブロック~Hブロックの8つに分けられたトーナメント表が作られて、
1回戦~4回戦を戦います。
まずは私学4強を初めとする、
“シード校”8校がクジを引いて、
このA~Hに振り分けられた後、ウチらのようなノーシード校が順番にクジを引いていく。
そして、各ブロックを勝ち上がった勝者・・[ベスト8]が出揃ったところで、
もう1度抽選会が行われてトーナメント表が作られ、準々決勝・準決勝・決勝を戦います。
<続きまして、青愛学園 主将 中村君。
お願いします。>
「はい!」
壇上にいる中村くんが抽選箱に近づいて・・迷うことなく手を入れてつかみ取った・・!