天才か、狂人か。 ~変 態 化学教師、野球部の監督にさせられる~
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組み合わせも決まって、
ますます高まったみんなの士気。
1回戦までもう間もなく・・!
自然と私も・・帰りのHRが終わったら、
マッハで更衣室で着替えて、グラウンドへ駆け足で向かうようになりました!
「・・って・・・・あれ?」
小走りでグラウンドまであとちょっとという所で・・
前方に“ドヨ~ン”とした影を漂わせて、
トボトボ歩きをしている・・・
「井上くん!」
「・・あ、筒井さん・・。」
同じ3年生。
入部以来、同じ苦楽を共にして・・
先輩達の引退後はずっとレフトのレギュラーを守ってきた井上くんと隣り合う。
「井上くんどうしたの・・?
なんか元気無いような・・・。」
「ほら、今日って変態監督から【背番号 発表】がある日だろ・・?」
「・・あ!!そういえばそうだったね・・!」