天才か、狂人か。     ~変 態 化学教師、野球部の監督にさせられる~


「大西・・・お前だけが・・
辛いんじゃないんだからな・・?」


私と同じ様に、目に必死に力を入れているキャプテンの中村くんが・・

ゆっくりと阿部先生から大西くんを引き離した。


「・・アァア・・・・アァア・・・。」


「・・・・・では大西君。
改めて君に伺いましょう。」


「・・スッ・・ウゥゥ・・・。」


「【福留はまだ1年生だ。
だから今年は3年生を優先してくれ。】

君がそう願うなら、
先ほどの背番号8は撤回しましょう。

この理論を採用するならば、
井上君も外すわけにはいかないので、

福留君にはベンチを温めてもらいます。」


「・・・・スッ・・・スッ・・・。」


「ですが、

【青愛学園が甲子園に行く為には、
俺がレギュラーを外れるべきだ】

君がそう僕に同意してくれるのなら、

先ほどの続きで、
11番からの背番号発表に戻ります。」


「・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・。」


「・・・・・・・・・・・・。」


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