天才か、狂人か。     ~変 態 化学教師、野球部の監督にさせられる~
第11話


第11話

鉄壁、ミスしない男




野球部マネージャー 筒井ミク
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「ホントに・・いいの?」


「こういうジンクスとかは大事だって!」
「ミク先輩は勝利の女神ですから!!」



ついに開幕した、
夏の甲子園 地方予選 愛知県大会・・!


でもその試合前・・

同じ3年マネージャーのアリサ、後輩マネのサエちゃんから、ある提案を受けた。



選手以外でベンチに入れるのは監督1人、部長(責任教師)1人、記録員1人。


だから、変態と教頭先生がベンチ入り出来るのは勿論だけど、

マネージャーは1人しか入れません。


やっぱりスタンドでの応援より、

もっと身近なベンチで、
みんなと一緒に戦いたい。

マネをやってる人なら誰もが思う事。


だから例年、試合ごとに交代で記録員を務めていたけど・・


アリサとサエちゃんからの提案は、“全試合、私が記録員を務めてほしい”だった。



たまたまかもしれないけど・・

2月末から毎週土曜日に行っていた1日3試合の練習試合。

アリサ、サエちゃんと交代で行っていたスコア付け。


たまたまかもしれないけど・・

私がスコアを担当した試合に限っては・・[無敗]で終えていました。


「・・・・・・分かったよっ。

でもその代わり、甲子園の1回戦はアリサで、サエちゃんは2回戦だよ?」


「「え・・・。」」


「記念すべき甲子園のベンチは・・夢見てた甲子園のベンチ入りは2人に任せる!

3回戦まで進出できたら私にやらせてねっ。」


「うん分かった!」

「もう甲子園の事まで考えるなんて、
さすがミク先輩です!」



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