天才か、狂人か。 ～変 態 化学教師、野球部の監督にさせられる～

「こんなに事が大きくなるとは思わなかった・・。

江藤先生は確かに嫌いだったし、
あのやり方は間違ってると思ってた・・。

それで・・立浪の事もあったから・・
だから父さんに相談した・・。

・・・でもまさか・・
こんな全国ニュースになって・・

こんな事態になるとは思わなかったんだよ・・！」




①江藤先生の解雇・・
②秋季大会の辞退・・
③活動休止・・・


①はともかく・・
②③を招いた今の現状・・。

“結果的にそれを引き起こしたのは、
自分の内部告発だった”


中村くんがずっと抱えていた・・自責の念を繰り返し私達に吐露してくる・・。



「だから・・責任は取る。
俺は野球部には戻れない。

みんなに会わせる顔がないんだよ・・。」


「ちょっと待てよ中村。

そりゃ・・秋季大会に出られない事とか、

今日までずっと練習できなかった事は腹立ってたけど・・

でも別にお前を責めてるわけじゃねーよ。」


「そうだよ・・！
中村くんは正しい事をしたんだし・・

むしろ・・今まで江藤先生のやり方に意見できなかったウチらのほうがよっぽど悪いし・・。」