天才か、狂人か。     ~変 態 化学教師、野球部の監督にさせられる~


「相変わらず・・・上手いですね彼は。」


変態がニチャァ笑みを見せたと同時に、
今度はウチら一塁側が盛り上がる!


龍ちゃんや中村くんが上位打線を務める中、
久慈くんは[不動の9番バッター]


打順で言ったら、一番最後を打つ・・
少し打撃が苦手な選手だけど・・

でも久慈くんは【鉄壁の守備】を誇る、
内野陣の要です・・!!


《ストライク!
バッターアウト!!チェンジ!》


アウトが一気に2つも取れた事で、
完全に緊張から解かれた岩瀬くん!


決め球の高速スライダーが決まって、
3アウト目は三振で取った!


全力疾走でベンチに戻ってくるみんな。

でもベンチに入る前に、
みんなが久慈くんとハイタッチを交わす。


「先輩、マジで助か・・ハックション!」


緊張が解けた分、花粉にも反応した岩瀬くんもみんなにイジられながら・・


「久慈くん、さすがだねっ。」


「・・・アリガトウ・・・。」


「あの時、マウンドに行って岩瀬くんに何て言ったの?」


「・・ゼンブ オレノ トコロニ ウタセテ イイヨ ッテ・・。」


「なるほど・・久慈くんの所に打球が飛べば絶対大丈夫だもんね!」


< 176 / 399 >

この作品をシェア

pagetop