天才か、狂人か。 ~変 態 化学教師、野球部の監督にさせられる~
「龍と筒井さんはそうやって言ってくれるかもしれないけど・・
でも[アイツ余計な事しやがって]
って思ってる人は絶対いるよ・・。」
中村くんの自責の念と、ウチらの説得はその後も平行線が続いた・・。
結局・・“責任取って辞める”と決意を固めた中村くんを引き留めることが出来なかった・・。
龍ちゃんからは、
“お前が抜けたらキャッチャーが・・”
“誰が憲伸の球を受けられるんだよ?”
私からは、
“中村くんが抜けたらキャプテンが・・”
“誰がみんなを纏められるの?”
そう必死に伝えたけど・・・
中村くんの首が縦に頷くことはなくて、
ウチらに背を向けて帰っていった・・。