天才か、狂人か。 ~変 態 化学教師、野球部の監督にさせられる~
「「「「・・・・・。」」」」
《ストライク!》
「「「「・・・・・。」」」」
《ストライク ツー!》
やっぱり・・まだ昨年の・・
【苦手意識】が残ってるの・・?
《ストライク!!
バッターアウト!チェンジ!!》
「だぁああ~・・なんだよ龍~・・!」
「・・クソッ・・・すまん福留。」
「大丈夫じゃっど龍先輩。
試合はまだまだ始まったばっかいです。」
ベンチに戻ってきた龍ちゃんにグローブを渡して・・
「そんな不安そうな顔するなミク。
球は軽いんだから、
タイミングさえ合えば捉えられる。」
「うん・・次の打席だね・・!」
守備につくみんなを送り出した後・・
その予言通りになってしまったので、
なんとなく・・変態の様子を覗う。
「・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・。」
いつものニチャァ笑みを見せる事もなく、
なんだか・・考え事をしているような無表情を見せていた。