天才か、狂人か。     ~変 態 化学教師、野球部の監督にさせられる~



教頭 杉下先生
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“活動再開まであと4日待ってください”


そう理事長と私に告げてきてから4日後の夜。

マッドサイエンティストが、
少しニヤつきながら理事長室へやって来た。


「阿部君・・この度は引き受けてくれて本当にホント~~~にありがとう!!」


野球部の活動再開目処が立った事で、少しだけ増毛した理事長がヘコヘコと手をこねる。


“背に腹は変えられない”
“さすがに甲子園は無理だから大丈夫”


阿部先生が提示した条件を理事長が受け入れた。


ただ、よくよく考え直すと確かに・・この受け入れに対しては私も賛成だった。


・・・・・・甲子園は絶対に無理だ。

我が学園の野球部は決して弱小ではないけど、だからと言って強豪でもない。

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