天才か、狂人か。 ~変 態 化学教師、野球部の監督にさせられる~
校歌斉唱が終わった後、
三塁側スタンドへ挨拶に向かいながら、今日のヒーロー渡辺くんの頭をみんなで叩いた!
<○◆※※■△~!!!>
「先輩!!泣きすぎですよ~!」
ウチらの“雪辱果たし”を見届けようと、
全員集結してくれた先輩達・・!
髪が染まってすっかり“ギャル!”って雰囲気になって、
号泣していた先輩マネさんに大きく手を振り返す!
「さて・・・では集合してください。」
「集合!!」
「「「「「うぇい!!」」」」
「“偵察”をお願いしていた理事長から連絡が入りました。
お喜びください。次回は[0―33]の屈辱を晴らしますよ?」
「「「「・・・・・。」」」」
「順調に4回戦まで勝ち上がりましたが、
ここからが本当の勝負です。
しっかりと休息を取って、
しっかりと体調を整えてください。」
「「「「「はい!!」」」」」
普段は滅多に試合後のミーティングをしない阿部先生がニチャァ笑みを見せた。
ついに来たベスト16・・!
Dブロック勝ち抜けを賭けた・・
ベスト8への挑戦権・・!!
勝利の余韻へ浸っていたみんなの表情が一気に引き締まり、ギアが更に一段上がる。
「よっしゃー!次も勝って、
みんなで叙々苑行くぞーーー!!」
ムードメーカーの大西君に続いて、
みんなの雄叫びが響いた!
夏の全国高校野球
愛知県大会 4回戦
青愛学園
対
私学4強 名門【享令高校】
第12話 完