天才か、狂人か。     ~変 態 化学教師、野球部の監督にさせられる~


《ただいまより、青愛学園 対 享令高校の試合を開始します。礼!!》


「「「「お願いします!!」」」」
「「「「「「押忍!!」」」」」



今日はウチらが後攻!


1番 センター 福留くん
2番 セカンド 荒木くん

3番 キャッチャー 中村くん
4番 サード 龍ちゃん
5番 ファースト 山崎くん

6番 レフト 井上くん
7番 ピッチャー 岩瀬くん
8番 ライト 山口くん

9番 ショート 久慈くん


いつもの通り、守備位置に散るみんな。


「ビビるなよ岩瀬~!!
お前なら大丈夫だーー!!」


いつもの通り、声を張り上げる大西くん初めベンチメンバー。


「・・・・・憲伸君。」


「なんスか変態監督さん。」


「“燃える闘魂”、“炎のエース”も結構ですが、君の出番は7回からです。」


「・・・?分かってまスよ?」


「そんな怖い顔をしていると、
周りも怖がりますよ?

・・怖い顔をするのは、
代打の渡辺君だけで十分です。」


「・・・・・大丈夫ス。
俺は別にいつも通りっスよ。」


「そうですか。失礼しました。」


7回からの登板を控える、
エースの憲伸くんも気合い十分!


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