天才か、狂人か。 ~変 態 化学教師、野球部の監督にさせられる~
野球部マネージャー 筒井ミク
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“勝った!”
私だけじゃなくて、ベンチにいるみんなも、
フィールドの8人もそう確信した・・!
6回を終了して[4-1]・・!!
9人の力を結集して、相手ピッチャー川崎君を攻略して奪い取った4点。
岩瀬くん、正津くんの粘り強い投手リレーで1点のみに抑えた享令打線。
3点のリードを保ったまま・・
・・満を持して・・・
「よっしゃー!憲伸頼むぞ~~~!!」
今大会 絶好調!
ここまで完璧な投球を続けているエース憲伸くんが7回表からマウンドに上る!
「・・・・・・大西君。」
「変態!この試合終わったら教頭先生に叙々苑連れてってもらおうぜ!」
「叙々苑もステーキも結構ですが、
もし憲伸君が1点でも取られたら、
“守備側のタイム”を取るので、
伝令に走ってください。」
「あ?何言ってるんだよ。
今日も憲伸は絶好調だよ!」
「それなら良いですが・・・。」