天才か、狂人か。 ~変 態 化学教師、野球部の監督にさせられる~
これまで、素人の変態が何か口を挟むと、
嫌な予感みたいなものがするから、
黙っててほしいんだけど・・
でも・・大西くんの言う通り、今日も闘志みなぎる表情をしているから大丈・・
“!!!!!”
・・・あっ!!!!?
「・・・な、なに・・・・。」
7回表・・・最初のバッター・・。
簡単にツーストライクと追い込んだ後・・
憲伸くんの直球が軽々と・・
相手バッター真中君が放った打球がそのまま・・レフトスタンドの向こうに消えた。
<OKOK!!ここからだ。>
<Woooo!!♪♪>
三塁側ベンチ・・スタンドが息を吹き返してしまう・・。
ソロホームランで1点を返され、
これでスコアは4―2・・。
今大会・・憲伸くん初失点・・・。
「さて・・・では大西君。
マウンドまで行ってください。」
「お、おう・・・。」
「30秒しかありませんので、
僕からの伝言を必ず伝えてください。
【トラウマに縛られるな】
【君の癖はもう直っている】
あとは君お得意のダジャレに任せます。」
「分かった!!」